今回は剪定のお話です。

垣根仕立てでブドウ栽培を行うと剪定はだいたい2パターンに分かれます。

ギヨ(長梢剪定)かコルドン(短梢剪定)です。

他にも剪定方法はありますが日本では主にこの2つかと思います。

その中でも主流というかよく見かけるのがギヨダブルです。簡単に言うと2本長い枝を残す感じです。枝が2本あることによって樹液の流れを分けることができ、樹勢を適度に保つことができます。

ですが、豪雪地帯の場合、枝が二手に分かれると雪が溶ける際に根元から折れてしまいます。そのためうちの畑ではシングルギヨと片側コルドンのみやってきました。

そのため雪害はほぼないのですが、樹勢が強い…流れる樹液が一方通行のため特に先端や根元の新梢はムキムキになります。

植え付け時にちゃんと育つか不安になってしまい、窒素分をわずかにですが含む肥料を与えてしまいました。その後、スクスクと育ち問題はないのですが、樹勢が強いと感じます。

植え付け時から弱く、弱く育てることによって実をつける頃になっても適正な樹勢は保てます。

まぁ今さらそれを嘆いても意味はないので、剪定によって樹勢を弱めることができないか、というのが今回試したきっかけです。

結論から言うと「できました」

剪定枝が後ろにあって見にくいですが、ちゃんと二手に分かれています。

ただ、雪で折れた枝もありました。画像正面から見て左側に樹を倒すため右側に残す枝が折れます。

正確には数えていませんが10%〜20%くらいといったところでしょうか。ちなみに冬に230cmくらい雪は積もっています。

硬い枝の品種が特に被害が多い気がします。山葡萄とのハイブリッド品種は枝が柔らかく被害は少なく感じました。

枝が折れるとそこからブドウの収穫は見込めないため痛手になります。また、折れなければ枝がここまで来ると考えているため、隣のブドウもいつもより枝を短く剪定しますのでそこも空白になってしまいます。

うーむ。ここまでリスクを背負ってやるべき剪定ではないような気がします。笑

来年以降もやるかは生育も見てからの判断にします。