土地の個性をブドウに込めて
ブドウ栽培をしている秋田県由利本荘市矢島町は東北で2番目に標高が高い霊峰「鳥海山」の麓にある町です。周囲を山々に囲まれ、昼夜の寒暖差は大きく、冬には2mも雪が降る豪雪地帯です。
気温は涼しく、冷涼地らしい複雑で酸のしっかりしたブドウが収穫できます。
豪雪に耐える北海道式垣根仕立て
生食用ブドウで一般的な棚栽培ではなく、海外で一般的な「垣根仕立て」を採用しています。面積あたりの収穫量は少ないですが、味の凝縮したブドウが収穫できます。
それに加えてワイヤーを降ろしたり、苗木を斜めに植えることで豪雪にも耐えることができます。
北海道で学んできた仕立て方です。北海道の先人者へ感謝です。
畑面積は200a、ブドウ品種は以下を栽培しています。
黒ブドウ メルロー、ピノ・ノワール、富士の夢(山葡萄×メルロー)、ツバイゲルトレーベ
白ブドウ シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、北天の雫(山葡萄×リースリング)、ピノグリ
テロワール
ブドウはその土地の気候風土に大きく影響されます。
ざっくりと私の畑の特徴を申し上げますと
・平均気温が低い ・豪雪地帯 という感じです。
このような条件のため造れるワインのタイプには限りがありますが、それでこそ土地に根ざしたワインです。秋田でカリフォルニアワインを作る必要はありません。